「フィルムカメラを始めました」という声を聞くと、近頃はじぶんの事のようにうれしい。

Nikon F6, 50/1.4D, lomography100

ブログを書き始めて、その間に所有カメラも変わり、最近ではフィルムカメラのことについて書くことが多いのだけど、たまにこのブログを見て「フィルムカメラを始めました」といった声を聞くことがある。それはもう本当にうれしいことでね。

僕のブログはたしかにカメラや写真のことについて書くことが多いけど、ご覧のとおりここには機能的なことや技術的なことはほとんど書いていなくて(いや、知識的に書けなくて)、つづっているのはほんとアマチュア写真愛好家のささやかな感想のみなんだよね。それでも読んだり、反応してくれたり、ましてやこのブログがきっかけでフィルムカメラを始めたとか言ってもらえると、あゝ書き続けてきてよかったなと素直に思うわけです。

写真やカメラの知識が乏しい分、心がけていることはあって、それは「カメラのある日常の気分とかよろこび」みたいなことを書きたいなということ。いや、伝えたい、かな。それは僕自身がカメラに求めるものが機能とか技術じゃなくて、そういうエモーショナルなものだったりするから。カメラの匂いとか手ざわり、音とか、デザインとか、そういうカメラがあることで毎日がちょっと豊かになる感じを、できれば他の人にも伝えられたらなと思った。

写真もそうかな。僕の撮る写真はじぶんで冷静に見ても、特に作例と呼べるほど作品めいたものは一枚もない。ほんと、たわいのない散歩カメラだったり、街角のスナップだったりする。けれど、これが背伸びしない僕のリアルなカメラとの暮らしだし、世の中、数人くらいは僕と同じような感情の人が存在するんじゃないかと。だったら、その数人の人に向けて等身大の写真やカメラの話をしてみようかなと。世の中にひとつくらいそういうブログがあってもいいんじゃないかなと。

そんな実にスモールワールドなまなざしでありブログなんだけど、そこにたまたま触れて、しかも少しばかり共感してくれて、それが何かしらのきっかけになってフィルムカメラを始めたり、僕のブログは関係なくともTwitter なんかでフィルムカメラを始めた人たちの声を聞くと、それはもうね、じぶんのことのようにうれしいんだな。

写真やカメラの話ってね、本を読んだりネットの解説を見たりするのもいいんだけど、いちばんいいなと思うのはカメラ仲間の人とカメラ談義することなんだよね。まだまだカメラビギナーの僕なんかはほんとそうで、職場に何人かいるカメラやってる同僚なんかの話がとてもリアリティがあって参考になるんだけど、それでもフィルムやってる人はほとんどいなくて、そこはどうしても「フィルムをやる気分」みたいなものの共有がむずかしい。もしかしたら、そんな境遇にある人も少なくないんじゃないかと思って、こうしてカメラの「気分のほう」のブログを書いていたりする。

機能とか技術的なことは、他のブログを見てもらったほうがきっとタメになる笑。そこは真のカメラ通の人たちに任せて、僕は僕がたどってきたような道を歩みつつあるカメラやフィルムを愛し始めた人に、何か気づきみたいなものを提供したり、同じような気分を共有することができたらいいかなと思ってる。近ごろはあらためてフィルムライカにハマっていてね、バルナックIIIaを手に入れて撮り始めたり、M3を再び見つめ直したりしてる。このライカというカメラの敷居みたいなのをもっとライトでフレンドリーにできたらなと思いながら。もちろん最新のデジタルライカは高嶺の花てあることは間違いないけど、僕が使っているフィルムライカなんかは、値段にしても使い心地にしてもイメージよりは全然フレンドリーな存在なんだよね。そういうことにじぶんが気づいたから、そんなことを書いたりしてる。

あとは古き良きNikonのボディやレンズのこと、フィルムコンパクトを毎日持ち歩く楽しさのこと、それからビギナーから徐々にひろげていくフィルムの種類のこと、そんなことを同じ思いをしてる人へ向けて、大声で叫ぶというよりその人の隣に腰かけて話しかける感じで。この世の片隅の小さなブログではあるんだけど、そんな小さな会話が話しかける相手の人にとってはちょっとでも大きなよりどころみたいなものになるといいな。そんなことを考えながら、今日もまたブログを書いている。

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